痴呆症(認知症)はバリデーションで改善 > バリデーション > テクニック > テクニック14:音楽を使う

テクニック14:音楽を使う

言葉を失った時、若い頃よく歌ったメロディーが蘇ってきます。もう神経回路の奥深くに、子供の頃に習った歌は、年月を重ね補強されてそのまま残っているのです。「繰り返し動作」(第3ステージ)にいるすでに言葉を失った人でも、子守唄なら最初から最後まで歌える事がよくあるのです。

95歳の「繰り返し動作」にいる元船乗りが、行ったり来たりウロウロしています。彼の娘は歌うことによって、父親にバリデーションを行います。「いかりをあげろ。さあみんな~」と歌うと、その船乗りは歩きまわるのをやめ娘を見つめ、微笑み、そして一緒に歌います。この95歳の船乗りは、60歳になった娘の顔もわからず、また、その歌の題名も覚えているわけでもありません。それでも最後まで歌うのです。このように音楽を通して娘は父親とコミュニケーションを取ることが出来ます。

彼女は父親が離せなくなって以来、ずっと一緒に歌っています。「繰り返し動作」にいる人は、とても懐かしい歌を歌い終わった後、いくつか単語を口にすることがよくあります。音楽は、「日時、季節の混乱」や「繰り返し動作」にいる人を活気づかせます。