痴呆症(認知症)はバリデーションで改善 > バリデーション > テクニック > テクニック12:好きな感覚を用いる

テクニック12:好きな感覚を用いる

人は誰でも好きな感覚(得意な感覚)があります。ある人は視覚、またある人は嗅覚という具合です。そのお年寄りの好ましい感覚を見つけ出すことは、信頼を築く方法の1つです。そしてケアギバーはその人の得意な表現方法で話をすることで、その人の世界へ入って行くことが出来ます。

その人の好きな感覚を見つけ出すために、ケアギバーはお年寄りの言うことをよく聞き、観察して、何を言っているのか、また何を言おうとしているのかを理解することがポイントになります。好きな感覚を知る一つの方法は昔の体験を考えたりその事を話してもらうことです。最初にその人が使った感覚が、その人の好きな感覚であることが普通です。

例えば、ある人が若い時にいった山旅行の話をします。「それは本当に素敵だったのよ」と彼女は話します。「私たちは山の中に入っていき、木々の梢を見ることができたわ」。彼女は多分、視覚が好みです。自分が見た視覚的な表現で答えているからです。

別の人は音楽や触れ合うことが好きな感覚かもしれません。例えば「この音は良くない」、「とてもはっきり聞こえる」、「彼の声は酷い」などと言う言葉がヒントになります。あるいは、感じる言葉の場合もあります。「恐ろしさを感じる」、「何かを感じる」、とても感動した」などです。信頼を築くために、ケアギバーはその人の好きな感覚を反映させる言葉を使って試してみるべきでしょう。