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テクニック11:満たされていない人間的欲求と行動を結びつける

人は誰でも愛されたいし、思いやりを持って優しくされたいし、活動的で、仕事を持ち、そして誰かに心の奥底の感情を共感を持って聞いて欲しいと思っています。

ある93歳の女性は愛情を込めて紙ナプキンをたたんでいます。そのナプキンのシワを一本一本丁寧に伸ばし、そして注意深くあたかも何かが入っているように、一方の端を他方の下にして包み込みます。バリデーションなど何も理解していないウェイトレスが、彼女の手からナプキンを取り上げ、くしゃくしゃにしてしまいました。するとこのお年寄りは「助けてー!助けてー!」と大声でわめきました。バリデーションを行うケアギバーは彼女を抑制したり、薬を与えたりするのではなく、そのナプキンをお年寄りに返してあげます。そして一緒に、注意深く、優しく、一本一本シワを伸ばします。「こうしていると安心してとっても暖かい感じになりますね?」とケアギバーは尋ねます。彼女は微笑み、そしてナプキンを撫でながらささやきます。「マ、マ、ママ、愛しているわ...」。ナプキンは柔らかくて優しいお母さんになったのです。ケアギバーはこのナプキンをたたむという好意を、愛に対する人間的欲求に結びつけたのです。

バリデーションでは、お年寄りが連打したり、ウロウロしたり、こすったり、軽く叩いたりなどの行為をする時、それを愛情、役立つこと、感情の発散という3つの人間的欲求のどれかに結びつけます。