俗に痴呆症と言われるが高齢者介護分野では「認知症」といいます。若年性やアルツハイマー病、老人性など様々なタイプの痴呆症があります。高齢者になれば物忘れは多くなるのは当然だが、食事をしたことが記憶に無いなどの全ての行動を忘れてしまうと認知症の可能性があります。病院ではミニメンタルステート検査(MMS検査)という世界的にも信用のある記憶力のテストをして痴呆症の判定を行います。現在は脳トレーニングや学習療法などを取り入れることによってかなり改善されることが実証されています。介護や痴呆症改善方法をお伝えします。

痴呆症の種類

「認知症」いわゆる痴呆症だが、様々な種類があります。大半の方がかなり進行してから病院や専門医に診てもらうことが多いのですが、初期症状のうちなら症状を改善、症状を遅らす事も可能な場合ができます。痴呆の種類によっては、回復することも可能ですので、早めに専門医に検査してもらいましょう。

アルツハイマー型老年痴呆
ほとんどの場合が老年期の60歳以上から発症する病気で、脳の実質の変化によって、神経細胞が脱落し、脳が萎縮して生じます。代表的な病気がアルツハイマー型老年痴呆の場合、原因についてはまだ明らかではないが、危険因子についてはいくつかわかっている。女性に多いタイプの痴呆。
家族性アルツハイマー病
アルツハイマー型痴呆では、家族性アルツハイマー病は稀にしか発症しません。常染色体優性遺伝性を示す疾患です。発症年齢は60歳以前の「早期型」と「後発型」のアルツハイマー病に分類される。遺伝子の変異などが原因です。
脳血管性痴呆症
脳血管性痴呆は脳卒中の後、あるいはこれに伴って出た症状と考えて良い。大部分は脳梗塞に伴い男性に多いのが特徴です。一番多いのは、大脳白質が広くやられるもの(ビンスワンガー病)、小さな梗塞が多発しているもの(多発梗塞性痴呆)です。このタイプは高血圧と強く関係していますが、大きな脳梗塞や脳出血のあと、多発性の皮質梗塞、そして知能、記憶に関係する特殊な場所の病変でも痴呆になります。
レビー小体病
レビー小体病の初発症状は、物忘れであったり、立ちくらみや頻尿などの自律神経症状であったりし、日によって症状がよかったり、悪かったりするのが特徴です。レビー小体病(びまん性レビー小体病)とは、主として大脳皮質(大脳の表面に位置する神経組織)の多数の神経細胞内にレビー小体という特殊な構造物(封入体)が出現する病気を指し示すものです。特に、大脳皮質と呼ばれる部分にレビー小体が多数出現してくるものを「びまん性レビー小体病」と呼んでいます。

他にも合併症、パーキソン病、肝性脳症など様々な痴呆症の原因があります。

痴呆症の症状

痴呆症の初期症状のチェックは、専門病院で診断をお薦めしますが、簡単な症状を紹介します。専門病院の検査方法として世界的にやられるのが、ミニメンタルステート検査(MMS)で、日本では聖マリアンナ医科大学名誉教授  長谷川和夫が開発した改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)など共に利用される。
痴呆の物忘れ
  • 体験の全てを物忘れてしまう。例えば、食事をしたことすら忘れてしまうなど。
  • 物忘れに対する自覚がない。
  • 病気や怪我などによる脳の変化
老化の物忘れ
  • 体験の一部を物忘れをしてしまう。例えば食事をしたのは憶えているが、ある品目を忘れてしまうなど。
  • 物忘れに対する自覚があり、記憶を思い出そうとする。
  • 脳が老化による、生理的な変化。

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